タイ駐在のリエントリーパーミット完全ガイド|一時帰国・海外出張前に確認すること

タイ駐在中に、 日本への一時帰国や海外出張が決まった。

そんなとき、 航空券の次に確認しておきたいのが リエントリーパーミット(Re-Entry Permit/再入国許可) です。

普段は会社のビザ担当に任せていて、 「名前は聞いたことがあるけれど、 何のために必要なのか分からない」 という駐在員も少なくありません。

リエントリーパーミットは、 現在持っているタイでの滞在許可を維持したまま、 いったん出国して再入国するための手続きです。

特に注意したいのは、 必要な人がリエントリーを取らずに出国すると、 現在の滞在許可に影響する可能性があることです。

そのため、 一時帰国や海外出張が決まったら、 航空券を取っただけで安心しない ことが大切です。

まず結論|出国前に確認する7項目

  1. 自分の現在の滞在資格・滞在許可期限
  2. リエントリーパーミットが必要か
  3. SingleとMultipleのどちらを使うか
  4. 会社が取得してくれるか
  5. 家族分も必要か
  6. パスポートに許可が正しく入っているか
  7. タイ再入国後の滞在期限を確認する

駐在員の場合、 まず会社のビザ・ワークパーミット担当者へ 確認するのが一番早いです。

1.リエントリーパーミットとは?

リエントリーパーミットは、 タイを一度出国した後も、 現在の滞在許可を維持して再入国するための許可です。

タイ入国管理局の案内でも、 一時滞在を許可されている外国人が Re-Entryを取らずに出国すると、 現在の滞在許可が終了する扱いになると説明されています。

「まだビザの期限が残っているから、 そのまま出国しても大丈夫」 と自己判断しないでください。

実際には、 ビザの種類や現在の滞在許可の状態によって 確認すべきことが変わります。

駐在者は、 海外出張や一時帰国が決まった時点で 会社の担当者へ確認しましょう。

2.90日レポートとはまったく別の手続き

タイで生活していると、

90日レポート
長期滞在している外国人が、 現在の住所を報告する手続き。
滞在延長
タイに滞在できる期間そのものを 延長する手続き。
リエントリーパーミット
現在の滞在許可を維持したまま、 タイを出国・再入国するための手続き。

という3つの言葉が出てきます。

全部イミグレーション関連なので、 最初は混乱しやすいです。

しかし、 目的はそれぞれ違います。

「90日レポートを済ませたから、 日本へ自由に帰国できる」 という意味ではありません。

3.SingleとMultipleの違い

リエントリーパーミットには、 大きく SingleとMultiple があります。

Single Re-Entry Permit

1回の再入国に使うタイプ。
手数料は1,000バーツ
Multiple Re-Entry Permit

許可されている期間内に、 複数回出入国する人向け。
手数料は3,800バーツ

例えば、 年に1回だけ一時帰国するなら Singleで足りる可能性があります。

一方、 日本への一時帰国に加えて、 シンガポール、ベトナム、日本などへ 海外出張が何度もある人なら、 Multipleの方が使いやすい場合があります。

ただし、 単純に「たくさん海外へ行くからMultiple」 と決めるのではなく、 現在の滞在許可期限も確認してください。

4.リエントリーを取ると滞在期限が延びる?

ここも重要です。

リエントリーパーミットを取得しても、 現在の滞在期限そのものが延長されるわけではありません。

例えば、 現在の滞在許可が12月31日までなら、 リエントリーを取って日本へ帰国しても、 それだけで翌年まで滞在期限が延びるわけではありません。

あくまで、 現在許可されている残りの期間を維持する ための手続きと考えると分かりやすいです。

5.駐在員は自分で申請する前に会社へ確認する

タイ駐在の場合、 ビザやワークパーミット関係を 会社や外部業者が管理しているケースがあります。

そのため、 海外出張が決まったからといって いきなり自分でイミグレーションへ行く必要はありません。

会社へまず聞くこと

① リエントリーパーミットは必要ですか?
② 会社で取得してもらえますか?
③ Singleですか、Multipleですか?
④ パスポートをいつ提出すればいいですか?
⑤ 家族分はどうなりますか?

これだけ確認すれば、 かなり整理できます。

6.家族帯同なら家族分も忘れない

本人のビザ関係は 会社が細かく管理していても、 帯同家族については 扱いが異なることがあります。

日本へ家族全員で一時帰国する場合は、

  • 本人
  • 配偶者
  • 子ども

それぞれの滞在資格と リエントリーの必要性を確認してください。

「自分の手続きが済んだから、 家族も大丈夫だろう」 とは考えない方が安全です。

7.申請にはTM.8を使う

リエントリーパーミットの申請には、 TM.8 という申請書を使います。

タイ入国管理局の公式案内では、 主な必要書類として、

  • パスポート
  • TM.8申請書
  • 4×6cmの写真
  • パスポートの必要ページのコピー
  • 直近の入国印
  • 滞在延長のスタンプがある場合はそのページ

などが案内されています。

必要書類や運用は変更される可能性があるため、 実際の申請前には 最新の公式案内を確認してください。

タイ入国管理局公式サイト

8.料金はいくら?

タイ入国管理局の現在の公式案内では、 手数料は次のとおりです。

Single
1,000バーツ

Multiple
3,800バーツ

頻繁に海外出張する人は、 会社側ですでにMultipleを取得していることもあります。

自分で追加申請する前に、 まずパスポートと会社の管理状況を確認しましょう。

9.スワンナプーム空港でも申請できる?

スワンナプーム空港には、 リエントリーの手続き窓口があります。

AOT(Airports of Thailand)の公式案内では、 メインターミナル4階・国際線出発エリア、 Immigration Zone 2 にRe-Entry Visaの窓口が案内されています。

空港で取得できるのは便利ですが、 初めて利用する人は 時間に余裕を持った方が安心です。

「空港で取ればいいから、 何も準備しなくて大丈夫」 とは考えない方が安全です。

書類不足や混雑、 会社側で別の手続きが必要だった場合に、 出発直前では対応しにくくなります。

できれば一時帰国や海外出張が決まった時点で、 会社へ確認しておきましょう。

スワンナプーム空港|Re-Entry Permit案内

10.一時帰国前日に最低限確認すること

出発前日は、 パスポートを開いて 次の項目を確認しておくと安心です。

  • パスポートの有効期限
  • 現在の滞在許可期限
  • リエントリーパーミットの有無
  • SingleかMultipleか
  • 今回の出国に利用できる状態か
  • 会社のビザ担当者から問題ないと確認したか

ビザや入国管理の手続きは、 「たぶん大丈夫」で空港へ行かない方がいい分野です。

11.タイへ戻ったら「滞在期限」を確認する

日本からタイへ戻ってきたら、 入国したことで安心して終わりにせず、 現在の滞在期限を確認してください。

リエントリーパーミットは、 新しい1年間の滞在許可を与えるものではありません。

自分がいつまでタイに滞在できるのかを 改めて確認しておきましょう。

12.再入国すると90日レポートの数え方も変わる

タイから一度出国して再入国すると、 90日レポートについても 次回期限の考え方が変わります。

基本的には、 タイへ再入国した日から90日のカウントをやり直す ことになります。

そのため、 以前受け取った90日レポートの次回期限だけを見ていると、 混乱することがあります。

会社が管理している場合は、 再入国日も担当者へ共有しておくと安心です。

よくある勘違い①「Multiple Entry Visaと同じ?」

名前が似ているため、 ここも非常に混乱しやすいです。

Multiple Entry Visaと Multiple Re-Entry Permitは同じものではありません。

自分が最初に取得したビザの種類と、 タイ国内で現在認められている滞在許可、 さらにリエントリーパーミットは 分けて考える必要があります。

「ビザにMultipleと書いてあった気がする」 だけで判断せず、 会社の担当者へ確認してください。

よくある勘違い②「空港で何とかなる?」

スワンナプーム空港に リエントリー窓口があるため、 空港で申請する方法自体はあります。

ただし、 海外駐在では会社側が ビザ・ワークパーミットを一括管理している場合もあります。

そのため、 最初から「出発当日に空港で取ればいい」 と決めない方が安全です。

まず会社へ確認。

これが一番シンプルです。

駐在員向け|一時帰国が決まったらこの順番

STEP 1
一時帰国・海外出張の日程が決まる
STEP 2
会社のビザ担当へ連絡する
STEP 3
リエントリーが必要か確認する
STEP 4
Single・Multipleと取得方法を確認する
STEP 5
パスポートへ正しく許可が入っているか確認する
STEP 6
タイへ再入国後、滞在期限を確認する

まとめ|一時帰国が決まったら「航空券+リエントリー」まで確認

タイ駐在中の一時帰国は、 航空券を予約しただけでは準備完了ではありません。

最低限、この5つを覚えておけば大丈夫です。

① リエントリーは現在の滞在許可を維持するための手続き
② 90日レポートや滞在延長とは別
③ Singleは1,000バーツ、Multipleは3,800バーツ
④ スワンナプーム空港にも申請窓口がある
⑤ 駐在員はまず会社のビザ担当へ確認する

特に大切なのは、 「自分の場合は必要なのか」 を確認することです。

ビザ・滞在許可・ワークパーミットは 勤務先や本人の条件によって異なります。

ネットの記事だけで自己判断せず、 出国前に会社担当者と タイ入国管理局の最新情報を確認してください。

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