バンコクへ駐在すると、 早めに決めておきたいのが 「体調を崩したら、どの病院へ行くか」 です。
バンコクには、 日本語で相談できる大きな私立病院が複数あります。
そのため、 タイ語や英語に自信がなくても、 日本語で受診できる選択肢があります。
ただし、 「一番有名な病院=自分の家族に一番便利」ではありません。
① 日本語対応
② 自宅からの距離
③ 子ども・専門診療への対応
④ 緊急時の受診方法
⑤ 自分の医療保険を使えるか
この記事では、 日本人が利用しやすい主要4病院を、 駐在家族の生活目線で整理します。
先に結論|病院は「1院だけ」に決めなくてもいい
バンコク生活では、 一つの病院だけを すべての症状で利用する必要はありません。
普段の発熱や子どもの受診
→ 自宅から行きやすい病院
専門的な診察
→ 必要な診療科がある大病院
夜間・休日の緊急時
→ 24時間対応の救急
大切なのは、 「病気になってから病院を検索しないこと」 です。
バンコクの日本語対応病院4院を比較
| 病院 | エリア | 特徴 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|
| サミティベート・スクンビット病院 | Sukhumvit Soi 49 | 日本人の利用が多く、日本語相談体制あり | プロンポン・トンロー周辺の家族 |
| バムルンラード病院 | Sukhumvit Soi 3 | 大型国際病院。日本語支援あり | ナナ・アソーク方面や専門診療 |
| バンコク病院 | New Petchburi Road | 日本人専門クリニックJMSあり | 日本語で幅広く相談したい家庭 |
| BNH Hospital | Silom | 日本語通訳対応あり | シーロム・サトーン方面の家庭 |
これは優劣のランキングではありません。
住んでいる場所と症状によって、 便利な病院は変わります。
1.サミティベート・スクンビット病院
所在地:Sukhumvit Soi 49
プロンポン・トンロー周辺に住む 日本人家庭なら、 名前を聞く機会が非常に多い病院です。
日本人向けの相談窓口や、 日本語によるサポートがあります。
また、 小児医療を利用する日本人家庭も多く、 子どもがいる駐在家庭では 候補にしやすい病院です。
向いている家庭
- プロンポン・トンロー周辺に住む
- 子どもがいる
- 日本語で相談したい
- 総合病院を普段から利用したい
ただし、 日本語対応時間や担当医の診療時間は 診療科によって異なる場合があります。
受診前に予約・問い合わせをしてください。
2.バムルンラード・インターナショナル病院
所在地:Sukhumvit Soi 3
バンコクを代表する 大型の国際私立病院の一つです。
幅広い診療科があり、 外国人患者への対応体制も整っています。
日本語による問い合わせや、 医療・非医療面のサポートも用意されています。
向いているケース
- 専門的な診療が必要
- ナナ・アソーク方面から利用しやすい
- 日本語サポートを利用したい
- 大規模な国際病院を希望する
3.バンコク病院|日本人専門クリニックJMS
日本人専門クリニック Japan Medical Service(JMS)
バンコク病院には、 日本人向けの医療サービスを行う JMSがあります。
公式案内では、 日本人医師、日本の医学部で学んだタイ人医師、 日本人医療コーディネーター、 日本語通訳などによる支援が案内されています。
「どの診療科へ行けばいいか分からない」 というときにも、 相談窓口として利用しやすいのが特徴です。
向いているケース
- 日本語で最初から相談したい
- 診療科を自分で決めにくい
- 継続治療について相談したい
- 保険や海外療養費について確認したい
4.BNH Hospital
所在地:Silom・Convent Road
サトーン・シーロム方面に住む家庭なら、 候補に入れやすい病院です。
BNHの公式情報では、 日本語を含む通訳サービスが案内されています。
救急部門も24時間対応です。
向いているケース
- シーロム・サトーン方面に住む
- 日本語通訳を利用したい
- 救急時にも利用できる病院を確認しておきたい
子どもがいる家庭は「小児科+距離」を優先
子どもは、 大人より急に病院へ行く場面が増えます。
夜に高熱が出る。
学校でけがをする。
腹痛や嘔吐が続く。
こうしたとき、 評判が一番良い病院よりも 自宅から現実的に行ける病院 の方が役立ちます。
・普段使う病院
・子どもを連れて行く病院
・夜間や休日に行く病院
・自宅からの移動方法
日本語対応=日本人医師とは限らない
「日本語対応」と書かれている病院でも、 必ず日本人医師が診察するとは限りません。
タイ人医師の診察を 日本語通訳がサポートする場合もあります。
そのため、
- 日本人医師を希望するのか
- 日本語通訳があればよいのか
- 特定の専門医を希望するのか
を予約時に伝えると分かりやすくなります。
キャッシュレス診療は病院名だけで判断しない
ここは非常に重要です。
保険会社、 契約しているプラン、 治療内容などによって条件が異なります。
緊急時を除き、 受診前に保険会社へ
- この病院は対象か
- 事前連絡が必要か
- 保証書が必要か
- 何を持参するか
を確認してください。
詳しくはこちらの記事で整理しています。
▶ タイ・バンコク駐在の医療保険|会社保険とキャッシュレス診療で確認する10項目
初診時に準備しておきたいもの
病院や保険によって必要なものは異なりますが、 普段から次の情報をまとめておくと安心です。
- パスポート
- 保険カード・保険証券
- 保険会社の連絡先
- 服用中の薬
- 薬の成分名
- アレルギー
- 既往歴
- 勤務先の情報
食あたりや下痢なら、症状によって受診を判断する
タイ生活で比較的心配しやすいのが、 下痢や食あたりです。
軽い症状なら水分補給などで 経過を見る場合もあります。
一方、 血便、高熱、強い腹痛、 脱水などがある場合は、 医療機関への相談が必要になることがあります。
▶ タイ・バンコクで食あたりになったら|下痢・嘔吐の対処と病院受診の目安
緊急時は「いつもの病院」だけにこだわらない
緊急性が高い場合は、 普段利用している病院へ行くことよりも、 速やかに医療につながることが優先です。
事故や重い症状では、 病院や救急サービスへ直接連絡する方法があります。
タイの医療・緊急連絡先については、 在タイ日本国大使館や外務省の最新情報も 確認しておきましょう。
赴任直後にやっておくと安心なこと
① 普段利用する病院
② 夜間・緊急時に行く病院
③ 保険会社の連絡先
自分だけが知っている状態ではなく、 配偶者にも共有しておきます。
スマートフォンの連絡先へ 病院名と電話番号を登録しておくのもおすすめです。
まとめ|「一番いい病院」より「迷わず行ける病院」
バンコクには、 日本語で相談できる大きな病院が複数あります。
だからこそ、 一つをランキングで決める必要はありません。
① 日本語対応
② 自宅からの距離
③ 子ども・専門診療
④ 夜間・緊急時
⑤ 医療保険
赴任したら、 病気になる前に 「自分たちはどこへ行くか」を決めておきましょう。
