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バンコクで4人家族が暮らす場合、生活費は月いくら必要なのでしょうか。
月10万バーツで暮らせるという家庭もあれば、月20万バーツを超える家庭もあります。
この差が生まれる最大の理由は、ぜいたくをしているかどうかだけではありません。
家賃、子どもの学費、スクールバス、医療保険、車などを勤務先がどこまで負担するかによって、家庭の自己負担額が大きく変わるからです。
この記事では、夫婦と子ども2人の4人家族をモデルに、バンコクの生活費を会社補助別の3パターンで試算します。
ここで示す金額は、バンコク全体の平均値ではありません。家庭ごとの予算を作るためのモデルです。
最終更新:2026年7月
先に結論
- 家賃と学校費用を会社が負担:自己負担は月約6万~12万バーツ
- 家賃のみ会社負担:自己負担は月約9万5,000~16万バーツ
- 家賃と日本人学校費用を自己負担:月約16万~28万バーツ
- インター校を自己負担する場合は、これ以上になる可能性がある
- 赴任初年度は、毎月の生活費とは別に初期費用が必要
- 「会社補助あり」ではなく、対象項目・上限・立替方法まで確認する
今回の4人家族モデル
この記事では、次の家庭を想定します。
- 夫婦と小学生の子ども2人
- スクンビット周辺または日本人家庭が暮らしやすい地域に居住
- 子ども2人はバンコク日本人学校へ通学
- 日常的に自炊し、週末に外食する
- 公共交通、タクシー、配車サービスを併用する
- 日本食材も購入する
- 塾または習い事を利用する
幼児がいる家庭、インター校へ通う家庭、専用車や運転手を自己負担する家庭では、金額が大きく変わります。
会社補助別|月の生活費3パターン
| パターン | 会社負担 | 家庭の自己負担目安 |
|---|---|---|
| A.補助が手厚い | 家賃、日本人学校授業料、スクールバス | 月約60,000~120,000バーツ |
| B.家賃のみ補助 | 住居費 | 月約95,000~160,000バーツ |
| C.主要費用を自己負担 | 一部の赴任手当など | 月約160,000~280,000バーツ |
同じ暮らし方でも、家賃と教育費の会社補助だけで、家庭の自己負担には月10万バーツ以上の差が生じる場合があります。
生活費の比較では、会社が負担した金額も把握してください。
自己負担が月8万バーツでも、会社が家賃10万バーツと教育費4万バーツを負担していれば、家庭生活全体には月22万バーツ程度かかっています。
パターンA|家賃と学校費用を会社が負担
家賃、日本人学校の授業料、スクールバスを会社が負担する家庭です。
| 項目 | 月額モデル |
|---|---|
| 食費・外食 | 25,000~50,000バーツ |
| 電気・水道・通信 | 7,000~15,000バーツ |
| 交通費 | 5,000~15,000バーツ |
| 塾・習い事 | 5,000~20,000バーツ |
| 日用品・医療・衣類 | 5,000~10,000バーツ |
| 娯楽・旅行積立・予備費 | 8,000~20,000バーツ |
| 合計 | 約60,000~120,000バーツ |
家賃と学校費用が会社負担でも、外食、日本食材、塾、習い事、家族旅行が増えると、月10万バーツを超えることがあります。
パターンB|家賃は会社負担、学校費用は自己負担
住居費は会社が支払いますが、子ども2人分の授業料、スクールバスなどを家庭が負担するモデルです。
2026年度のバンコク日本人学校では、児童生徒1人あたりの年間授業料は146,000バーツです。
育友会費720バーツを加えると、2人分の学校納付額は年間293,440バーツとなり、月平均では約24,500バーツです。
これにスクールバス、塾、習い事、検定、行事などが加わります。
| 項目 | 月額モデル |
|---|---|
| 学校授業料・育友会費の月換算 | 約24,500バーツ |
| スクールバス | 2人で月10,000~14,000バーツ程度の試算 |
| 塾・習い事・教材 | 5,000~25,000バーツ |
| 教育費以外の生活費 | 55,000~95,000バーツ |
| 合計 | 約95,000~160,000バーツ |
スクールバスの料金は、契約条件や案内によって異なります。上記は家計試算のためのモデルであり、公式の一律料金ではありません。
パターンC|家賃と日本人学校費用を自己負担
家賃と子ども2人分の教育費を家庭で支払う場合、生活費は大きくなります。
| 項目 | 月額モデル |
|---|---|
| 家賃 | 60,000~120,000バーツ |
| 日本人学校・バス・教育関連 | 40,000~65,000バーツ |
| 食費・外食 | 25,000~50,000バーツ |
| 電気・水道・通信 | 7,000~15,000バーツ |
| 交通・日用品・医療・娯楽 | 25,000~50,000バーツ |
| 合計 | 約160,000~280,000バーツ |
家賃12万バーツ、受験塾、複数の習い事、頻繁な日本食外食などが重なる家庭では、月28万バーツを超える可能性もあります。
家賃はいくらで考える?
バンコクの家賃は、地域、駅からの距離、築年数、広さ、家具、サービス、契約期間によって変わります。
2026年7月時点のスクンビット周辺の3ベッドルーム物件には、月6万~12万バーツ程度の掲載例が多くあります。
新しい高級物件、広い部屋、サービスアパートメントなどでは、月15万~20万バーツ以上の物件もあります。
これは募集価格の例であり、成約価格の平均ではありません。
家賃以外に確認する費用
- 保証金・デポジット
- 前払い家賃
- 電気代・水道代
- インターネット
- 駐車場
- 清掃・ランドリー
- 退去時清掃や修繕
- 契約更新時の条件
家賃へインターネット、清掃、電気、水道が含まれる物件もあれば、すべて別料金の物件もあります。
表示されている月額だけで比較しないでください。
食費は自炊と日本食の割合で変わる
4人家族の食費は、タイの食材を中心に自炊するか、日本の調味料、肉、魚、菓子、冷凍食品を多く購入するかで変わります。
| 暮らし方 | 月額モデル |
|---|---|
| 現地食材を活用し、自炊中心 | 25,000~35,000バーツ |
| 日本食材と週末外食を併用 | 35,000~50,000バーツ |
| 日本食外食、デリバリーが多い | 50,000バーツ以上 |
食費には、食材だけでなく、飲料水、調味料、菓子、学校の弁当、外食、デリバリー料金なども含めて記録します。
電気・水道・インターネット・携帯電話
光熱費の中で特に差が出やすいのは、エアコンの使用時間です。
家族が日中も自宅にいる、部屋が広い、複数のエアコンを長時間使用する家庭では、電気代が高くなります。
月額モデル
- 電気代:4,000~10,000バーツ
- 水道代:数百~1,500バーツ程度
- 自宅インターネット:500~1,500バーツ程度
- 携帯電話:家族構成と契約により1,000~3,000バーツ程度
物件によっては、電気代や水道代を公的な料金ではなく、オーナーやサービスアパートメントが設定した単価で請求する場合があります。
契約前に、1ユニットあたりの単価、共益費、インターネット料金を確認してください。
交通費は車を自己負担するかで変わる
バンコクでは、BTS、MRT、タクシー、配車サービスなどを利用できます。
すべての駐在家庭に車が必須というわけではありません。
交通費が比較的少ない家庭
- BTS・MRTの駅に近い
- 勤務先の送迎車がある
- 子どもがスクールバスを利用する
- 買い物や病院が住居周辺にある
交通費が増えやすい家庭
- 日常的にタクシーや配車サービスを利用する
- 子どもの塾や習い事の送迎が多い
- 自家用車、駐車場、ガソリンを自己負担する
- 有料道路を頻繁に使う
- 週末に郊外へ出かける
ゴルフ接待などの業務費用は、家庭の生活費と混ぜず、会社経費か個人負担かを分けてください。
塾・習い事は年間総額で考える
塾や習い事は、月謝だけでは総額が分かりません。
- 入会金
- 教材費
- 模試
- 季節講習
- ユニフォーム
- 発表会・大会
- 送迎費
などが加わる可能性があります。
受験学年で複数科目を受講する場合は、月数万バーツになることもあります。
医療費と保険の自己負担
勤務先の海外医療保険があっても、すべての診療が無料になるとは限りません。
確認したい項目
- 外来診療の自己負担
- 歯科治療
- 予防接種
- 健康診断
- 持病や既往症
- 妊娠・出産
- 薬代
- キャッシュレス診療の条件
- 年間限度額
日常の薬、歯科、眼鏡、予防接種などに備え、毎月一定額を医療予備費として残しておきます。
一時帰国と家族旅行を月割りで積み立てる
毎月の生活費には表れなくても、一時帰国や家族旅行には大きな費用がかかります。
- 航空券
- 空港までの移動
- 日本国内の交通費
- 宿泊費
- 土産や買い物
- パスポート・ビザ関連
- ペットの預け先
年1回の支出でも、年間予定額を12で割って毎月積み立てると、実際の生活費を把握しやすくなります。
赴任初年度は毎月の生活費とは別に資金が必要
赴任初年度には、通常の月額生活費に含まれない支出があります。
住居の初期費用
例えば、家賃8万バーツの物件で、保証金2か月分と前払い家賃1か月分が必要なら、一時的に24万バーツを用意することになります。
実際の保証金と前払い条件は、物件の契約書で確認してください。
学校の入学金
2026年度のバンコク日本人学校では、通常の入学金は児童生徒1人あたり160,000バーツです。
子ども2人が通常の入学金対象なら、入学金だけで320,000バーツとなります。
過去の在籍状況などによって減額・免除される場合があります。
そのほかの初期費用
- ホテルや仮住まい
- 家具・寝具・調理用品
- 学校用品
- 制服・通学用品
- 携帯電話・インターネット契約
- デポジット
- 家電や変圧器
- 保険料
- ビザ・許可関連の立替
会社が後日精算する費用でも、最初は本人が立て替える場合があります。
会社補助で確認したい18項目
□ 家賃補助の上限
□ 共益費・駐車場・インターネットの扱い
□ 保証金と前払い家賃の扱い
□ 家具・家電購入費
□ 日本人学校の入学金
□ 日本人学校の授業料
□ インター校の補助上限
□ スクールバス
□ 塾・家庭教師・通信教育
□ 制服・教材・端末
□ 海外医療保険
□ 歯科・予防接種
□ 車・運転手・ガソリン・高速料金
□ 携帯電話と自宅インターネット
□ 一時帰国航空券
□ 引っ越し・航空便・船便
□ 保護者による立替の上限
□ 領収書の名義・提出期限・為替換算方法
「家賃補助あり」「教育費補助あり」という説明だけでは不十分です。
対象項目、上限、支払方法、立替期間まで確認します。
実際の生活費を3か月記録する
赴任前の試算だけで、正確な生活費を決めることはできません。
赴任後3か月は、支出を次の項目に分けて記録してください。
- 会社が直接支払った費用
- 会社へ精算できる立替費用
- 家庭の固定費
- 家庭の変動費
- 初期費用
- 臨時支出
立替分を生活費へ含めたままにすると、家庭の実際の負担額が分からなくなります。
生活費を抑えやすい見直しポイント
住居
- 使わないサービス込みの物件を避ける
- 通勤・通学の移動費と家賃を一緒に比較する
- 電気・水道の請求単価を確認する
食費
- 日本食材と現地食材を使い分ける
- デリバリー料金を含めて記録する
- 外食回数ではなく月額上限を決める
教育費
- 赴任直後から塾と習い事を増やしすぎない
- 会社補助の対象になる前に契約しない
- 季節講習や教材費まで年間で計算する
交通費
- 配車サービスの利用額を月単位で確認する
- 住居から駅、学校、塾までの移動をまとめて考える
- 車の必要性を赴任後に見直す
4人家族の予算作成シート
家賃:____バーツ
電気・水道:____バーツ
インターネット・携帯:____バーツ
食費・外食:____バーツ
交通費:____バーツ
学校授業料の月換算:____バーツ
スクールバス:____バーツ
塾・習い事:____バーツ
医療・保険:____バーツ
日用品・衣類:____バーツ
娯楽・交際費:____バーツ
一時帰国・旅行積立:____バーツ
予備費:____バーツ
家庭の支出合計:____バーツ
会社負担額:____バーツ
実質的な生活費総額:____バーツ
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まとめ|生活費は会社補助を分けなければ比較できない
バンコクの4人家族の生活費は、一つの平均金額では表せません。
家賃、日本人学校、スクールバス、医療、車などを、勤務先がどこまで負担するかによって、家庭の自己負担額が大きく変わります。
家賃と学校費用を会社が負担する家庭は、月約6万~12万バーツ。
家賃だけ会社負担なら、月約9万5,000~16万バーツ。
家賃と学校費用を自己負担するなら、月約16万~28万バーツ。
ただし、これらは4人家族の条件を設定した試算であり、平均値ではありません。
会社負担と自己負担を分ける。
毎月の固定費と赴任初年度の費用を分ける。
一時帰国や季節講習などの年間支出を月割りする。
赴任後3か月の実績を記録し、予算を修正する。
「ほかの駐在家庭はいくら使っているか」より、自分の勤務先の補助内容と家族の優先順位を明確にすることが、無理のない生活費を作る第一歩です。
主な情報確認先
・泰日協会学校バンコク日本人学校
・Metropolitan Electricity Authority
・Metropolitan Waterworks Authority
・現在の不動産募集情報
家賃、学費、通信費、物価、会社補助の条件は変更されます。契約や支払いの前に、勤務先、学校、物件管理者、各サービス事業者の最新情報をご確認ください。

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